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Family journal

「柴犬石号の物語」

島根から、いまの柴犬へ。

一頭の犬と、受け継がれた時間をたどる読み物。

その愛らしさに、つながる物語。
青空と緑の中に立つ石号の石像。綾木ゆうきさん撮影
「綾木ゆうきさん」撮影

01 / 石号から、柴犬をもっと好きになる

その愛らしさに、
つながる物語。

きりっとした立ち耳、くるりと巻いた尾。そして、毎日見せてくれるさまざまな表情。柴犬が好きな人なら、その姿を眺めているだけで、心がほどける瞬間があるかもしれません。

そんな柴犬の歴史をたどると、島根で暮らしていた一頭の犬に出会います。名は「石号(いしごう)」。現在の柴犬へと続く、大切な祖犬の一頭です。

このページでは、石号の足跡と、その後の世代へ受け継がれてきた物語を紹介します。いつもの柴犬を、少し違うまなざしで見つめてみませんか。

物語を読み始める
山里に、石という犬がいた。

02 / 島根から東京へ

山里に、
石という犬がいた。

石号が暮らしていたのは、いまの島根県益田市美都町。地元の観光協会は、昭和初期に猟師に飼われ、猟犬として暮らしていた石州犬として紹介しています。

1936年、石号は東京へ渡り、日本犬保存会に登録されました。山里で暮らしていた犬が、日本犬の保存に関わる人々と出会い、その後の柴犬へとつながる歩みを始めたのです。

ここで描いている山里は、物語を伝えるためのイメージです。当時の風景を記録した資料や、石号の生家を正確に再現した絵ではありません。

残したいと願った、人たちがいた。

03 / 受け継ぐ人々

残したいと願った、
人たちがいた。

石号の物語は、一頭の名犬だけで完結するものではありません。日本の犬を調べ、記録し、次の時代へ残そうとした人々の活動と重なっています。

日本犬保存会は1928年に設立され、1934年には「日本犬標準」が制定されました。1936年には、柴犬が国の天然記念物に指定されています。

いま目の前にいる柴犬の姿の向こうには、犬を見つめ、世話をし、記録をつないできた人々がいます。その積み重ねにも、思いを寄せてみたくなります。

ひとつの命から、次の世代へ。

04 / 石号から次の世代へ

ひとつの命から、
次の世代へ。

日本犬保存会の歴史紹介では、石号とコロ号の間にアカ号が生まれ、アカ号と明月号の間にアカ二号が生まれたとされています。さらに、アカ二号と紅子号の間に生まれたのが中号です。

中号は、戦後の柴犬の発展を支えた重要な犬として紹介されています。石号の存在を知ることは、その後へつながる犬たちの歩みを知る入り口にもなります。

図は「石号 → アカ号 → アカ二号 → 中号」という父系のつながりだけを抜粋したものです。母犬を含む完全な家系図ではありません。もちろん、血統を受け継いだ母犬たちも、この歴史に欠かせない存在です。

小さな体に、凛とした存在感。

05 / 柴犬の魅力

小さな体に、
凛とした存在感。

柴犬の魅力は、かわいらしさだけでは語りきれません。小さな体の中にある、引き締まった姿や軽やかな動きも、心を引かれるところです。

日本犬保存会は、柴犬を、もともと鳥や小動物を捕らえるために飼われていた猟犬と紹介しています。その歴史を知ると、散歩の途中で耳を立てたり、周囲をじっと見つめたりする姿にも、新しい発見があるかもしれません。

ただし、性格や人との距離の取り方には個体差があります。「柴犬だからこう」と決めつけず、その一頭の表情やしぐさを知っていくことも、一緒に暮らす楽しさだと思います。

島根で出会う、石号の記憶。

06 / 物語のふるさとへ

島根で出会う、
石号の記憶。

石号の足跡をもっと知りたくなったら、島根県益田市美都町の「石号記念館」の公式案内をのぞいてみてください。島根県の公式観光サイトでは、石号にまつわる血統書などの資料を紹介する場所として掲載されています。

本やウェブで歴史を読む時間と、その土地に思いを寄せる時間。どちらも、柴犬とのつながりを感じるきっかけになりそうです。

実際に訪ねるときは、見学できる日時や条件、行き方などを公式案内から事前に確認してください。このページでは、変わる可能性がある開館時間や料金を固定して掲載していません。

石号記念館の公式案内へ
もう少し、知りたいこと。

07 / 小さな疑問

もう少し、
知りたいこと。

石号は、どう読むの?

「いしごう」と読みます。名前の「石」は、文字どおり「いし」です。

柴犬の歴史は石号から始まったの?

柴犬は石号以前から人と暮らしてきました。石号は、現在の柴犬の血統を語るうえで重要な祖犬として紹介されている犬です。

このページの絵や犬の写真は、昔の記録?

石像の写真は、ご提供いただいた実写写真です。それ以外の犬や風景は、AIで制作したイメージです。石号の実際の容姿や当時の情景を復元した資料ではありません。

写真を自分のサイトで使ってもいい?

このページの石像写真は、撮影者の掲載許可を得ているとの確認のもとで使用しています。撮影者名の表示だけで、他の人も自由に使えるようになるわけではありません。再利用したい場合は、権利者に利用内容を確認してください。

知るほどに、もっと愛おしい。

08 / 柴犬を、もっと好きになる

知るほどに、
もっと愛おしい。

石号の物語は、いま一緒にいる柴犬や、街で出会う柴犬の向こうに、長い時間が続いていることを教えてくれます。

歴史を知ったあとで、もう一度、あの立ち耳や巻尾を見てみる。何気ないしぐさが、前より少し愛おしく感じられたら、この物語を届けた意味があるのかもしれません。

詳しい歴史や資料は、下のリンクから読むことができます。ここを入り口に、あなたなりの「柴犬の好きなところ」を、さらに見つけてみてください。

日本犬保存会で歴史を読む